タンパーとは?
タンパーとはエスプレッソを抽出するために必要なバリスタツールの一つです。
エスプレッソを抽出するポルタフィルターに極細挽きのコーヒー豆を入れ、このタンパーでしっかりと豆を詰めます。均一にしっかりと豆を詰めることにより、豆に抵抗ができ、9気圧で出てくるお湯をしっかり受けてコーヒーの旨味を搾り取ったエスプレッソが出てきます。
このエスプレッソの豆を詰める作業をタンピングと言いますが、この作業の出来次第で抽出されたエスプレッソの美味しさが変わってくるので、エスプレッソマシン、グラインダーに続き非常に重要な道具であることは間違いありません。
「タンピングの様子」
タンパーの種類
そんなバリスタの代表的なツールのタンパーは様々な形状、素材、サイズが用意されています。いくつかの違いをこちらで紹介したいと思います。
直径
タンパーのベース部分(豆が触れる部分)の直径は49mm〜58mm位までと様々です。実際に利用するエスプレッソマシンのポルタフィルターのサイズにぴったりと合うものを選びましょう。
家庭用は49mm〜57mmとまちまちで、業務用は58mmが多いようです。
カーブ
タンパーの豆とふれあう部分のタイプがいくつか存在します。フラット型、カーブ型、ウェーブ型等様々ですが、ほぼ99%のバリスタが以下のFLAT型、CONVEX型の2種類が使っています。
FLAT型、CONVEX型の選択は人それぞれの感覚で決めているようです。「FLAT型でしっかりフラットにタンピングをしたい。」という方もいれば「CONVEX型で中央に緩やかな窪みをつくって抽出を安定させる。」という方もいますのでそこは自分の感覚やマシンとの相性、プロの意見を聞いてみるといいでしょう。
素材
取っ手の素材に付いても木製、アルミニウム、ステンレス等の様々な種類があり、バリスタの個性が出せます。ベース部分にもステンレスやアルミなど取り外して選択できるものもあります。
取っ手のサイズ
取っ手の部分にも「トール」「ショート」「ボール」などのいくつか種類があります。それぞれお好みがあるとは思いますが、しっくりとくるものを選びたいところです。
タンパーのブランド
タンパーのブランドといったらこのREG BARBERが非常に有名です。カナダ生まれで1995年より、手作りのタンパーを作成しています。
「rattleware」
エスプレッソサプライの中から生まれたブランド。既に各国のバリスタの中でもユーザは多く、ミルクピッチャーもrattlewareのものをよく見かけます。
シアトルで最も有名なカフェの一つの「espresso vivace」のデビッドショマー氏が開発したタンパー「ERGO」無骨でシンプルなその姿は飽きのこないデザインですね。
タンパーが買える場所
タンパーの価格はモノによりけり5,000円〜2万円くらいまでと様々です。決して安い買い物ではないのでしっかりと調べていいものを買いたいところです。
こちらは海外のサイトになりますが日本への配送も可能となっています。様々な素材やカラーが取り揃えられており、値段は$50〜$100位+送料ですね。
↓参考記事はこちら↓
「Espresso Partsでのお買い物(タンパーやらパーツなど) Part1」
その名の通り、レッジバーバー、ビバーチェ、プルマン、ラトルウェア、カフェラットなどの様々なタンパーブランドを取り扱っています。
おなじみ珈琲問屋ではレッジバーバーやエルゴ、珈琲問屋オリジナルタンパー等取り扱っています。
「Fe Coffee タンパー一覧」
ラトルウェア、オリジナルタンパー、MOTTAというイタリア・ミラノの会社のタンパーも取り扱っています。
その他タンパーにまつわるアイテム
タンピングマット
タンピングをするときにポルタフィルターをこのマットの上に置きます。当然強い力がかかるので抽出口で台を傷つけないために必要です。また、抽出口に直接触れるので常に清潔な状態を保ちましょう。
タンピングスタンド
こちらはしっかりとスタンドにはめてタンピングをするタイプです。一度使ってみたところ、しっくりはまって使いやすいです。
タンパースタンド
その名の通り、タンパーを置くスタンドです。連続抽出しているとタンパーがあっちこっちにいってしまい、置き場を忘れたり表面が汚れてしまうので置き場があると安心です。タンパーマットに置き場がくっついたものもあります。
それぞれ上記「タンパーが買える場所」で販売されています。
私が家庭用のエスプレッソマシンからセミコマーシャル用のパワーのあるエスプレッソマシンに買い替えた当初は付属品で付いていたサイズの合っていない、プラスチック製のタンパーを使っていました。
最初は高いと思い踏みとどまっていましたが、思い切って1万円近くのタンパーを購入したところ、飛躍的にエスプレッソのクオリティが向上しました。また、重量感のあるタンパーでしっかりと豆を詰めるタンピングの追求という楽しみも増えます。
タンパーの購入を検討中の方は、ぜひともあなたにぴったりのバリスタツールを探し出してください。